想い

大豆卸問屋として創業し、約半世紀。
その当時は、青森市内にお豆腐屋が十数件ありましたが・・・
私たちの生活の一部となっていた町の豆腐屋さんは、
時代の移り変わりや、大手メーカーやスーパーの台頭により
だんだん姿を消していきました。
それは、青森だけでなく全国も同様です。
町の豆腐屋さんが減少すると同時に
地物や国産大豆の生産量が減り、大豆の輸入量が増大し
今や、国産大豆の自給率は七%ほどまで落ち込みました。
問屋として、生産者さんとかかわる機会が多く
「大豆ではもうけられないから、もう、やめるよ・・・」
と大豆畑を手放す農家も多くなりました。
「これではダメだ!」
大豆と共に歩んできた弊社としては見過ごせませんでした。
「なら、私がお豆腐をつくろう」
それもスーパーでは売っていない、
美味しい豆腐を作りたいと思い、
お豆腐屋を立ち上げることを決意しました。

釜煮

【釜煮】
一晩水に浸した大豆を粗めに擦り、およそ20分間煮ます。
その間、鍋の中の対流を手の感覚と音で感じ取りながら焦げ付かないように撹拌しつづけます。
匂いで感じる青みやえぐみが程よく残るように調整しています。

絞り

【絞り】
絞り機で煮た大豆を、おからと豆乳に分離します。
温度が下がらないように絞ります。

大豆との
語らい

型入れ

【型入れ】
にがりを入れてから数秒から十数秒前後の短い間に、にがりが豆乳全体の隅から隅まで均質にいきわたる様に撹拌し、具合をみながら熟成時間を調整します。

盛付け

【盛付け】
寄せ豆腐は 水切りがありません。
混ぜ終えて豆腐が落ち着いたらすくって器にうつします。

安全・安心な
おとうふを目指して

大豆は、青森県産を100%使用し契約生産者さんより仕入れ、作り手の顔がわかるように心がけております。 ちまたでは、国産大豆を50%以上使用し、残りの50%以下を輸入大豆を使用した商品でも、国産大豆使用を明記しているものもございますが、当店では青森県産大豆を100%使用しています。 凝固剤もグルコノデルタラクトンや硫酸カルシウム、塩化カルシウムは使用せず、海水を煮詰めて作った天然にがりを使用しています。 さらに、製造過程で豆乳の泡を取り除く消泡剤(シリコーン樹脂、グリセリン脂肪酸エステルなど)も使用しておりません。 消泡剤を使用しないと、製造過程で泡がのこり表面がきれいにならない場合がありますが、当店ではどなたでも安全・安心に召し上がっていただけるよう、余計なものはなるべく加えずに製造しております。

大豆
青森県産大豆(遺伝子組み換えではない)【自然栽培おおすず大豆・おおすず大豆・ルビー大豆・黒神大豆】
白神山地の水(軟水)
凝固剤
天然にがり(塩化マグネシウム)【沖縄糸満市沖海水使用】